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わたくしどもKworksにお立ち寄りいただき、ほんとうにありがとうございます。
せっかくのご来訪をいただきましたので、ほんの少しお時間をいただいて、Kworksとわたしがキャンピングカーに籠める思いについて聞いていただけたら幸いです。

わたしは、モータースポーツが大好きで、20代の初めから30歳までのおよそ10年間、オートバイ・レースに青春のエネルギーをすべて捧げておりました。鈴鹿耐久ロードレースに幾度も参戦し、スリリングなレースの駆け引きに胸を熱くし、日常の仕事では得難い経験をたくさん積みました。しかし、無理がたたって体の故障も重なり、引退を余儀なくされました。仕事では、外車の営業販売などをしておりましたが、折からのバブル景気崩壊にも遭遇し、レース引退後は、何かが自分のなかで燃え尽きてしまったかのような気持ちに襲われ、人生の目標は何だったのか、人生の充実とは何なのか、
悩みに悩み始めました。

思えば、好きなことを好きなだけできた10年間だったのですが、それは結局、自分だけの喜怒哀楽に終始していたに過ぎず、レースを続けるにも数多くの人に支えられて活かされてきたという事実に、中々気付けなかったのです。

そんな時、ふとしたきっかけで、キャンピングカーというものに出会うことになります。レースをしていましたので、公道を走れないレース車両を、ワンボックスカーに積んでレース場まで運びます。それで、トランスポーターにはいささかなりとも造詣はありましたが、ここにバイクの代わりに人を乗せて楽しめたら…と、ひらめくものがありました。

人間関係にも苦しんでいた時期でしたので、まるで救いを求めるようにキャンピングカーの製造にのめりこみ、必死で学び始めました。こころざしをともにする人たちといっしょに汗を流す「ものづくり」の現場は、いつも発見と工夫に満ちていて、時間を忘れて車づくりに取り組みました。もともと好奇心が強かった上、ワクワクしやすい性格ですから、ああしたらどうだろう、こういう工夫は面白くないか…と、アイディアは次から次へと湧いてきました。そして、自分が手塩にかけた車がお客様に喜んでもらえた瞬間、なんと晴れ晴れと嬉しかったことでしょう。わたしは、お客様の笑顔に救われたと、胸が詰まりました。人と人との間に流れる共感というものが、 いかに大切で、いかに喜びに満ちたものであるか、このとき腹の底から実感できたのでした。わたしが迷いながらも求めていたものはこれだ!と、はっきりつかめたのですが、これもまた人が分けてくださった財産だったのです。自分は「ものづくり」にこれからの生涯を賭けようと覚悟が定まりました。

迷いがほぐれ、進むべき道が見えてきたものですから、やがて独立して、Kworksを立ち上げました。そして、お客様が求めるキャンピングカーのなかに、自分が思うアイディアをさらに積み上げて、ともに喜びあいながらこの世の中に1台しかないオンリーワンの製品を生み出すスタイルを追究するようになりました。

日々、製作工房のなかで、細かいことを考えるのです。お客様のライフスタイルや家族の構成を思いながら、この車を使ってあんなところへ遊びに行ったら楽しいだろうな、とか、わがことのように思いなして車を造る楽しさは、何物にも代えがたい時間です。幸い、私と志を同じくする優秀なスタッフが集まってきてくれ、子どもさんが利用すると、この隙間は危ないから塞ごう…とか、この家具の角は危険だから隅丸に加工しておこう…とか、微振動で家具が削れてはいけないからクッションを背面に隠しておこう…とか、使う人の身になって製品を改良する作業を率先してやってくれます。彼らもそんな工夫をしながらものづくりをするのが楽しくて仕方がないと口々に申しております。部品調達や加工をお願いする協力会社の皆さんも、とことん手を抜かない腕自慢が多く、三河のものづくりの伝統を背負った家具職人のおかげで、Made in Japanの素晴らしい木工品を架装に活かせるようになりました。

愛知県の三河地方に息づく、このものづくりの魅力は、素材の良さや技術の確かさはもとより、職人たちの思いやりが自然に作業の手先に乗る…ということなのです。自分が手抜きの品を見せられたらがっかりする…という生真面目な風土が、使う人の気持ちや満足感を最優先する職人気質を生んだようです。こうした思いの集積が、わたしたちKworksのキャンピングカーには詰まっているのです。もっともっと改善すべきこと、挑戦すべきことは、山のようにあり、ひとつ山を乗り越えると、さらに大きな山がやってくるという塩梅ですが、それをひとつひとつ登っていくのが楽しいというのですから、ありがたい仕事に恵まれたものです。

あれも語りたい、これも感じていただきたい、と皆様にむけて多くのメッセージをお送りしたいのですが、どうしてもお伝えしたいことは、ただ一点、「キャンピングカーは大切な家族の一員なんだ」という思いです。 ものづくりの究極とは、所詮モノは生き物ではなくモノにしか過ぎませんが、そこに人の真剣な思いを加えると、自然に愛着が湧いてくるということです。わたしたちKworksは、そこに至って初めて「製品」と呼んでいるのです。お客様に愛着をもってご利用いただけるキャンピングカー造りを目指してこそ、わたしたちの仕事も充実する、ということなのです。

世界中が人でつながっている、そのもっとも原点の単位である家族の幸福を願う気持ちが、世の中を支えていると信じてやみません。私事ながら、わたしも家族に小さな命を授かってからというもの、より一層その思いを強くしました。ここを外した仕事は、今のわたしには考えられないのです。暮らしに寄り添うキャンピングカーが、ご家族の幸福を担う一員になれるように、毎日毎日、祈るように製造させていただいております。

安全・安心・長寿命な製品を開発し、ぬくもりのある工芸家具とハイセンスなデザインを融合させ、妥協することなく、納得のいく仕上がりをこれからも追い求めて参ります。

そんな仕事が、少しでも日本に朗らかさをもたらしてくれたら…
まるで笑い話のような、青年の主張のような青臭い物語かもしれませんが、なぜか本気で信じているのです。
一人でも多くの方に、素晴らしいキャンピングカー・ライフを送っていただき、ご家族の暮らしを明るく、楽しく、豊かなものにしていただきたいと切に願っております。

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